癌や自己免疫性疾患などで悩む方、病気を予防したい方、すべての方に
私たちの健康は実はマクロファージによって支えられています。マクロファージは、異物を貪食するだけでなく、抗体を作らせる免疫細胞の司令塔としてなど、免疫を維持するのに重要役割を担っています。このような生体防御システムは「マクロファージ・ネットワーク」と命名されており、神経系や内分泌系さらには腸内細菌叢と密接に連携しながら、代謝やホルモン調整などに大きな影響を及ぼし感染防御、新陳代謝、傷の修復など、生体恒常性の維持の基礎となっていると考えられています。
さらにマクロファージは免疫を強化するだけでなく、免疫機構が狂って自分の身体を攻撃したり免疫の過剰反応を最適な状態に調整することによって、各種自己免疫性疾患やアトピー、花粉症などのアレルギーなどを改善します。
このようにマクロファージは病気に罹ってからではなく、罹る前に働いて健康を守る予防医学という観点からも非常に重要です。
当PHCグループでは「マクロファージ」を活性化する物質を「免疫調整因子」 immune regulating factor ( iRF ) と命名し、「マクロファージ活性化療法」を行っています。これにより免疫低下疾患である癌だけでなく免疫過剰疾患の各種自己免疫性疾患やアトピー、花粉症などのアレルギー疾患などの治療に応用しました。また、これら疾患の予防だけでなく健康維持やアンチエイジング、美容の面からも非常に有効です。
マクロファージの働き
そもそも免疫システムを担っているのは血液中の白血球(下図参照)。各免疫細胞それぞれが自分の役割を果たすことで健康は守られますが、そのなかで最も重要なのがマクロファージなのです。
自然免疫の主役であるマクロファージは、異物を自身の体内に取り込み、酵素によって分解·処理を行います。そして、取り込まれる異物は外部から侵入してきた病原体だけでなく PM2.5などのほこりのような無機物から、人間の体内で死んだ細胞、変異したたんぱく質、酸化したコレステロール、そして癌細胞なども、処理することができます。
つまり、マクロファージは、体内にある不必要なあらゆるゴミを掃除してくれるのです。
たとえば、顆粒球に対して、体内に侵入してきた細菌ヘの攻撃を命じるのも、 B細胞やT細胞に異物の情報を伝え、それに対抗する抗体を作らせるのもまたマクロファージです、つまり、マクロファージは体内に侵入した病原体や老廃物などの異物を貪食し処理するだけでなく、免疫細胞全体をコントロールしているのです。それだけではありません。さらには臓器や器官のサポートも行なっているのです。
自然免疫
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リンパ球
NK細胞
体内に侵入した病原体を捕獲し、処理してくれる細胞の一つ。
細菌を丸ごと飲み込み、自分の中で分解酵素を出して殺処分してくれる。 -
単球
マクロファージ
病原体だけでなく、不要になった老廃物までも捕食して除去してくれる。
体内のクリーニングの役割を担う、いわば多ぐらいの細胞。 -
顆粒球
好中球
体内に侵入した病原体を捕獲し、処理してくれる細胞の一つ。
細菌を丸ごと飲み込み、自分の中で分解酵素を出して殺処分してくれる。
「マクロファージ・ネットワーク」は生体恒常性の維持の基礎
マクロファージは、体の至るところに存在し、それぞれが情報交換しています。その場所は、皮膚、筋肉、骨、肝臓、小腸、大腸、生殖器、脳······。あらゆる場所で異物を処理しています。
また、マクロファージはそれぞれの部位で、いろいろな呼び方をされています。例えば、脳のマクロファージはマイクログリア、肺では肺胞マクロファージ、肝臓ではクツハー細胞、皮膚ではランゲルハンス細胞などです。これらのマクロファージは、呼び方こそ違っても、それぞれが密に情報をやり取りし、隣接細胞間伝達を行い、情報を全身で交換しています。

特に腸管や腸内細菌などの免疫系に深い関与のある部分との関連が近年注目されています。このような生体防御システムは「マクロファージ・ネットワーク」と命名されています。
「マクロファージ・ネットワーク」は神経系や内分泌系と連携しながら、代謝やホルモン調整などに大きな影響を及ぼし感染防御·新陳代謝·傷の修復など、生体恒常性の維持の基礎となっていると考えられています。
免疫調整因子
このように多くの疾患で非常に効果的な働きをする「マクロファージ」ですが、日常生活習慣やストレスでその活性が多くの方は低下しています。
我々 PHCクリニックではこの「マクロファージ」を活性化することによって多くの疾患の治療に応用しました。そして、「マクロファージ」を活性化する物質を「免疫調整因子」 immune regulating factor ( iRF )と命名し、「マクロファージ活性化療法」を行っています。
各種疾患効果
感染症予防
免疫細胞を活性化してインフルエンザ、風邪、 O157等の感染症を予防します。
美肌効果
肌を構成する要の存在である、線維芽細胞が増殖するとコラーゲンやヒアルロン酸といった主要成分の合成が活発になります。
そして、この細胞が活発化すれば肌の新陳代謝が高まり、肌のハリやツヤ感もアップし、若々しいみずみずしい肌へと導きます。その増殖に肌のマクロファージが関与しています。
アトピー改善、花粉症、アレルギー抑制
そもそもアトピー性皮膚炎は、獲得免疫のバランスが崩れる事が原因とされています。アトピーなどのアレルギー同様、花粉症や各種アレルギーもまた、獲得免疫のバランスが乱れた事が原因です。
獲得免疫をコントロールするのは、自然免疫でありその司令塔であるマクロファージを活性化する事で免疫系のバランスを整える事が出来るのです。
糖尿病予防
AGEsとは終末化産物と呼ばれ、糖尿病はもとより、神経障害や腎不全などの合併症も引き起こします。また、マクロファージの貪欲機能を高め、 AGEsを排除することで、血糖値の低下が期待できます。
脂質異常予防
脂質異常症とは、血液中にいわゆる悪玉コレステロールと呼ばれる LDLコレステロールなどが過剰に増加している状態です。マクロファージにはLDLコレステロールだけを取り込む作用があります。
アルツハイマー予防
アルツハイマー病の原因は老人斑を構成するアミロイドという物質が脳に溜まることだと言われています。これが、神経細胞を死活させる引き金隣、最終的には脳が萎縮することになります。
これを予防するためには、脳のマクロファージであるマイクログリアの機能を活性化させることが大切です。
骨粗鬆症予防
骨は絶えず破壊と形成が繰り返される骨サイクルによって強度を維持しています。
ところが、加齢によりこのサイクルに乱れが生じ、それが骨粗鬆症の原因となります。マクロファージはこのサイクルを正常化する働きがあります。
腸内フローラとの密接な関係
腸内フローラは腸内に生息している数百種類 100兆個以上の細菌のことを言います。腸は第二の脳を言われ、腸には本人の意志とは関わりなく働く神経細胞があります。また、腸には免疫を司る機能が約80%あると言われています。そのため、身体の至るところで存在し、免疫を調整しているマクロファー ジとは密接な関係にあり、相互作用が高まると言われています治療方法
他の免疫治療に多い、自己血液を採取し、必要なものを培養をするという工程が必要がありません。「マクロファージ」を活性化する物質を「免疫調整因子」 immune regulating factor ( iRF ) を血液内へ静脈注射します。
注射頻度については、がん治療では1週間毎に1度、注射を行います。それを8度、つまり8週間、約2ヶ月で1セット治療となります。
その他の疾患では、疾患、個人の疾患の程度により、治療頻度・注射の回数が異なるため、希望の治療内容に応じて、相談させていただきます。
よくある質問
病気では無いのですが、毎日だるくて何もする気がしません。
マクロファージは免疫を高めると聞いたのですが効果ありますか?
マクロファージ活性化は単に免疫力を高めるだけでなく、細胞内のエネルギーを生成する機関であるミトコンドリアを活性化するので、病気ではないけど体調がすぐれない方にも効果的ですよ。
運動後の筋肉の炎症、筋肉痛に効果はありますか?
運動後の筋肉痛は筋肉繊維の断裂によるもので、この回復過程で起こる症状です。マクロファージを活性化する事は細胞の修復を促進するので、これらの症状を和らげ、筋トレなどの効果を高めます。
不妊にも良いと聞きました。どのように良いのですか?
実は卵子、精子共に正常であるのに妊娠しない原因不明の不妊が多いのです。詳しい機序は分かっていませんが、ミトコンドリアの活性を上げることによって、卵子、精子が活性化することによると考えられています。