ブログ

 

コロナウイルス肺炎

2020.2 コロナウイルス

今回はちょっと話がそれるが、武漢発の「コロナウイルス肺炎」の話諸々。
免疫が大切って、まあ当たり前だけど、この辺の説明はありきたりで特に面白くない。で、あまり医学的な話でもないんだけど。結構振り回されている。医者というだけで色々問い合わせがある。皆なさんもそんな事ありません?

私の場合、海外の患者さんが多いのはなんとなくご存知と思うが、やはり中国の方も多い。ご存知の方も居ると思うが、中国は共産党でちょっと偉いと海外に出られない。パスポートを取り上げられている。有り体に言うと国外に逃げ出さない為にだ。癌患者さんでもそうだ。特別に申請したら許可が降りる場合もあるらしいが、かなりの時間がかかるらしい。そこである北京の癌患者さん。全身状態が悪くなって来たので、北京の病院に行くように指示したら「今は一般の人は病院に来るな」と言われたから、薬送ってくれないかと。癌患者、しかも所謂「末期癌」の患者さんを「一般」って・・・。
なんか北京の病院もピリピリしてそう。想像だが、中国は元々大手の病院は患者で溢れてる所が多いから、熱があったり「新型肺炎かも?」という患者さんが殺到していて、「一般」の患者さんは来てくれるな!になってそう。

上海の知り合いは春節前に日本に来ていて運が良かったって。同伴の博士(研究者だけど医師ではない人)が風邪を引いていて上海の空港でマスク売ってなかったので、医務室にマスク貰いに行ったら「武漢から来たのか?」ってしつこく聞かれたらしい。新型ウイルスのことは日本に来てから知ったので、その時は「何で武漢?」と思ったそうだ。今年は春節が例年より早く1月25日からだったからそのちょっと前まではそのくらいの呑気さだったんだけど。上海って武漢から東に一直線だよね。絶対多くの人が往来しているはず。その1100万都市の武漢が突然「封鎖」。