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腸内フローラと「若返り」、そして発癌

2022.11 がん治療

前回までで、私の提唱する癌治療の概念をおさらいした。いろいろご意見もあるだろうが、基本的な考え方としては間違っていないと思っている。もちろん、治療法も日進月歩だから細部については日々更新されていくと思うが。特に画像に捉えられない癌に対してや、癌の発生、再発の根本的な予防は論を俟たないと思う。実際、「保険診療」の概念のない海外の方が理解してもらいやすく評判が良い。しかしながら、日本では現実的に一貫してフォローできる施設はなくて、個々については、画像に捉えられる癌は保険治療をしている大病院、画像に捉えられない癌に対しての治療は自由診療のクリニック、癌の発生や再発の予防に関しては医療から離れて健康食品会社などの健康関係の業界が受けもっている。残念ながら、後者になればなるほど紛い物が混じっていることが多く胡散臭くなっていく。今後はこの辺の改善が急務だと思うがいかがですか?

そこで、今回は今までの流れとして癌化と裏腹の老化に関してとなるが、最近面白い発表があった。若いマウスの腸内フローラを高齢のマウスに移植すると若返ると言うのだ。

今まででも老齢者と若年者のフローラの差異については色々と検討がなされており、端的に言うと加齢に伴っていわゆる悪玉菌が増えるのだが、詳しくは後ほど話すことにする。