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マクロバイオームの遺伝子解析Ⅱ

2024.2 免疫療法

以前からちょこちょこ報告していた、マクロバイオームの遺伝子解析がやっとできる様になった。要は、検体の輸送条件や前処置にあたるPCRや実際の解析装置での解析、更にそのデータを癌センターで解析してもらって完了となるのだが、ところどころ細かい問題点が出て実用化には時間がかかってしまった。もちろん、こちらのマンパワー不足が否めないのだが、癌センター側もこちらが想像してたより遥かに作業量が多い事になってて、中々大変だった。

まず、検体処理と輸送。便、唾液、皮膚の3種類の検体の採取法からの検証が必要となる。まあ、便と唾液は実績があるので比較的わかりやすかったが、皮膚は採取機材の選定からどの部位をどの様に採取するかの検討から始めなければならない。
明らかな病変部があれば部位的にはそこが良いのだが、そうでない場合、例えば、びまん性の病変や疾患ではないけれど皮膚の状態を検証したい場合などはどこの部位で採取すると良いか検討しなくてはいけない。一検体の検査コストがバカにならないので、病理検査のように一人何箇所も検査するというのは現実的ではない。
また皮膚の条件として、皮脂をどのぐらい取り除くかなど分析に影響が出ない条件も合わさないといけない。特に女性の場合は化粧を落としてもらうのは当然だが、その場合の条件もそろえておかないと比較できなくなる恐れがある。