マクロバイオームの遺伝子解析Ⅲ
2024.3 免疫療法やっと、マクロバイオーム解析ができるようになった。もっともコストの壁をどうするかの問題はあるのだが、とりあえずスタートラインには立てたかな。
ところで、じゃあ何をするかだが、これまたネタが山の様にある。パーキンソン病や統合失調症などのいわゆる難病に対しても興味深いが、癌センターとの共同研究となると、やはり癌に関してとなるだろうかな。
以前、癌細胞中に細菌の存在が証明された旨は触れたことがあるが、やはり、マクロバイオームと発癌、転移についてもう少し詳しく触れていこう。
最近の研究では、癌細胞内の微生物コミュニティ、特に腫瘍組織内の細菌(Tumor-Associated Bacteria; TAB)が腫瘍の発生、増殖、転移、および治療耐性に及ぼす影響に関する研究は、腫瘍微生物学と癌治療法の発展に対して画期的な事となっている。癌細胞内のTABが持つ潜在的な機能的役割と、これらの微生物ががんの病態生理学に与える影響を以下に列挙する。