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食物繊維の摂取量の減少と肥満

2018.5 免疫療法

免疫系と腸内細菌の関係へと話が進んだのだが、どうも肥満に対する関心が高いようで。そこで今回はもう少し掘り下げてみよう。以前、肥満は単にカロリー摂取だけでは説明できない。腸内細菌の分布により体内にどれだけ吸収されるかが大切と書いた。じゃどうすればいいの?を書いてないから突き放したように思われたみたいだ。

肥満の原因は脂肪と糖の摂取が増えた為と思うだろう?ところが、意外なことにそうでは無いのだ。脂肪摂取量とBMI(Body Mass Index )値との関係を脂肪摂取量の多い国と少ない国で比較したところ、男性は相関性が見られず、女性に至っては低い国の方がBMI値は高かった。糖の摂取量も1980年代から2000年代には約15%減少しているにも関わらず肥満者は増え続けている。

勿論、だからと言って脂肪と糖はいくらとっても肥満に関係ないわけでないので、念のため。
では、何が原因だろう?抗生物質の影響などは以前書いた。しかし、もっと日常的な食事の影響が大きいのは言うまでもない。ここで、発想を変えてみよう。何が増えたかでは無く何が減ったかだ。なんだと思いますか?