過渡期に入った保険診療
2024.9 その他最近開業医の先生から相談を受けることが増えてきた。どんな内容かはだいたい察しがつくでしょう?いろいろな言い方はあるけど、一言で言うと「もう少し売上げあげれないかなあ?」だ。もっと有り体に言えば「なんか自由診療うまくとりいれませんかね?」と言う相談だ。保険診療ではもはや削られることはあっても、増えることはない。患者数だって開業して安定してしまうと急に増えることもない。更に「マイナンバー対応」など手間とコストのかかることばかり増える。
この方たちは都市部や大都市近郊の先生方で、とくに開業してから日が浅い人が多い。中には開業してから何十年だが売上げの減ってきている診療所もあるが。
一方、地方の開業医は地域の独占企業的な方が多く、患者も安定しているし、保険制度ではコストの地域差が考慮されてないから、まだまだ経営的に困った状況にはなっていないだろ。極端な話、銀座と地方都市の田舎では、家賃人件費なんか何倍もちがうのにだ。他の業種では考えられないだろう。銀座のレストランと田舎の食堂が同じ値段だなんて。
ほんと地方の医師と、都会の医師の意識の乖離が激しいと思う。