臍帯血バンク
2025.03 その他前回までは、長々と妊活について触れてきた。まあ、何故不妊治療を始めたかの理由は以前述べた通りなのだが。実際、待ち望んだ子供ができた方達には末期癌が治癒した方と同じくらい喜んでもらえる。もちろん喜びの内容は多少違うけど。これは比較するものではないのだが。それに、もう一つの動機としては、私のアプローチが従来の不妊治療では、案外盲点になっているところに対するものだからだ。どうゆう事か?前回までの解説で何となく気づかれたかと思うが、卵子と精子が問題なく、さらに体外受精させたりなどの治療には全く触れていない。
不妊症全体の約20%は卵子と精子に問題が無いのに妊娠しない原因不明不妊娠とされている。さらに体外受精(IVF)の場合、正常受精した胚を移植しても約50% は着床に至らないとされている。結局のところトータル的に見ると、不妊の殆どが「原因不明不妊娠」なのだ。確かに、受精卵が育たない原因の50%~80%は染色体異常と言われているが、残りの受精卵が育たない原因ははっきりしていない。
つまり、卵子、精子の活性の源であるミトコンドリアの賦活や子宮環境、免疫異常などによる排除などに対する有効なアプローチがなされていないのだ。
逆に、ここをしっかりフォロー出来れば、かなりの「原因不明不妊娠」が改善できる可能性が高い。実際、いわゆる妊娠条件の悪い方々でも妊娠されている方々がいる。
と、まあ今後不妊についてもアプローチしていくつもりだ。経過はそのうちにで、乞うご期待。
意外に思われるが、不妊治療にかなり精力を割いたので、後書きのようなものが長々となってしまった。
で、本来なら今回は再生医療のお話をしようと思っていた。前に「臍帯血バンク」再開の話がチラッと出たのだが、その後の顛末について。
