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inflammasome(インフラマゾーム)の活性化

2019.10 免疫療法

慢性炎症を起こす原因の一つは大腸の腸管バリアー機能の低下だ。

前述したように、腸管腔には食物抗原や腸内細菌をはじめとしたさまざまな「異物」が存在する。そして、それらが、循環血中に入らないように防御するのが、腸管バリアー機能だ。腸管バリアー機能は、それに関わる特殊なタンパク質が関係しており、高脂肪食負荷での大腸ではそのうちの一つClaudin1(クローディン1)という細胞間結合のタイトジャンクションに関わるタンパク質が低下する。そうすると腸管腔から物質が循環血中に漏れやすくなるのだ。

そして、腸内環境が慢性炎症に影響している事がわかったら、次は、大腸の炎症性マクロファージによる慢性炎症がどのようにインスリン抵抗性を惹起し、糖尿病を発症させていくかについてだ。
高脂肪食により大腸の炎症のシグナルを伝達する為のアダプタータンパクであるinflammasome(インフラマゾーム)の活性化が起こる。

ちょっと長くなるが、その機序について。