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ミクログリアは「脳内のマクロファージ」

2019.3 免疫療法

近年では肥満や認知症などが体内の慢性炎症によってもたらされていることが明らかになってきており、これらの疾患概念自体が変って来たのをご存知だろうか?

癌については明らかな発癌リスク、例えば、肝細胞癌におけるC型慢性肝炎感染や胃癌におけるヘリコバクター・ピロリ菌感染など以外は「生活習慣」がイニシエーターになる。つまり、癌は「究極の生活習慣病」と説明(主張?)して来たわけだが、免疫疾患以外の様々な難病にもマクロファージが関与しているのだ。

全身の至る臓器にマクロファージが存在すると述べた。その中でも特殊なのは脳に存在するマクロファージである「ミクログリア」だ。そもそも脳血液関門がある為、脳には白血球(つまり単球も)が入っていかない。

ここでちょっと脳神経について。脳には大きくわけて2種類の細胞が含まれている。ニューロン(神経細胞)とそれを支えているグリア細胞(神経膠細胞)だ。グリア細胞は主に3種類ある。アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリアだ。アストロサイト、オリゴデンドロサイトはじめ脳内の他の細胞は神経外胚葉に由来であるのに、ミクログリアだけは骨髄系の白血球由来だ。