花粉症と腸内フローラ
2025.04 その他春になると増えてくるのが「花粉症」だ。ウチは内科なのだが、一般の開業医は「アレルギー性結膜炎」や「アレルギー性鼻炎」だの患者さんも一緒くたに来られる。保険診療だと抗アレルギー剤、「アレルギー性結膜炎」の痒みが酷い場合なんかはステロイド点眼薬なども使うが。要は、季節性のアレルギーだから花粉の季節が終わるまでの対処療法な訳だ。そこで今回は花粉症始め数々のアレルギー性疾患に「腸内フローラ移植」(FMT: fecal microbiota transplantation)が効果的というお話。
近年では腸内細菌が花粉症をはじめとするアレルギー疾患に影響を与えることが注目されている。花粉症は季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、花粉が原因となり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こす。従来は抗ヒスタミン薬やステロイド薬など薬物療法が主流であったが、副作用や根本的な改善が難しいなどの問題もあり、新たな予防・治療法が模索されている。その中で腸内細菌叢(腸内フローラ)と免疫系との関連性に注目が集まっている。
