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COVID-19のワクチン II

2020.10 コロナウイルス

数ある製造法の主なものを実績のある順に挙げると、

1. 不活化ワクチン

最も馴染み深いワクチンでウイルスを処理して不活化し、感染性や病原性を消失させたワクチン。インフルエンザ菌b型 (Hib) ワクチン、日本脳炎ワクチンなど色々な疾患で実績がある。
原理的には不活化したウイルスが自然免疫を誘導し、さらに抗原蛋白質が主に液性免疫を誘導する。
長所はインフルエンザ菌b型 (Hib) ワクチン、日本脳炎ワクチンなど色々な疾患で実績がある事。
短所としてはウイルスを培養する必要があるので、それに対応したバイオセーフティー施設が必要となり、大掛かりな製造設備が必要となる。

2. 組み換えVLP (Virus Like Particle) ワクチン

ウイルスのゲノムを含まない外殻蛋白質のみを、微生物や昆虫、植物細胞で作ったワクチン。外殻蛋白質が抗原蛋白質として細胞に取り込まれ、ペプチドに分解されて、主に液性免疫を誘導する。これまでB型肝炎ワクチンやヒトパピローマウイルスワクチンな ど、複数のVLPワクチンが承認されており、日本を含めて 相当数の投与実績がある。